茜雲

2/2
前へ
/77ページ
次へ
一人ぼっちの放課後   公園のブランコを揺らしている。   そこには人っ子一人居なかった。   どれだけ時間が経ったのか   目の前にある影は、長く長く伸びている。   暫く眺めていると   目の前を赤とんぼが通り過ぎた。   『もう秋だなぁ』なんて思いながら天を仰ぐと   見上げたそこには茜雲。   知らないうちに、大好きな歌を歌っていて   気付けば周りに皆がいた。   私の大切な仲間達。   私達を引き合わせたのは   大好きな歌と茜雲。   大きくて   どこまでも広がる茜雲。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加