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「不良だったらまずいよな、なんか武器になりそうなもの持ってきたほうがよかったかも・・・」
武器といっても、美術教室においてある彫刻刀くらいのものしか思い浮かばなかったので、武器の構想は数秒で放棄した。
などとさして今後に影響するかどうかもわからないようなことを考えながら、結局校舎裏近くまで来てしまった。
「誰か・・・いるな」
角を曲がった先に見えたのは、人影が一つ。夕日の逆光で、まだシルエットのようにしか俺の目には映っていない。
少しずつ近づくにつれて、だんだんその人物の全体像が、見て取れるようになっていく。
「・・・・!?」
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