始まりは、白い封筒

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俺は驚いた。今の俺には驚くことしか出来なかった。 そこにいたのは、女の子だ。 小柄な子で、俺より頭一つ小さいくらいだろう。その子に見覚えは無かったのだが、なかなかに可愛いかもしれない。 顔で判断するというのが安易で愚かなことだとわかっていながらも、やはり最初は顔に目が行く、行ってしまうものだろうと思う。 俺は意を決して話しかけた。 「・・・手紙・・・読んだよ。本当に俺にあてて書いた・・・手紙だよね?」
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