始まりは、白い封筒

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俺は神経を張り詰めながら、一歩一歩校舎裏へと足を進める。 たかが校舎裏へ回るだけで、何故この距離がこんなに長く感じられるんだ? 不良グループか? 女の子か? どちらにしても俺には少々重過ぎる出来事であることに変わりは無い。 ていうか、いっそのこと、誰かの悪戯であってくれたらいいな。校舎の裏までいって、誰もいませんでしたっていう落ちだったりすればそのほうが安心できる。 とは思いつつも、やっぱり不良だったらまずいという事が常時脳内にあった。
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