初夏の風鈴

4/19
前へ
/193ページ
次へ
    アルバムから俺とジュンに目を向け変え、笑顔で話す男。 名前は長谷川伸之(はせがわのぶゆき) ジュンと一緒に仲良くなった二人のうちのもう一人。 「それ写真入ってないだろ? なぁヒロ?」 ジュンの言う通り。 ノブは低血圧だからボケてんのかな? 「いやさ、早くこのアルバムが写真でいっぱいにならないかなぁ――って思って見てたんだ」 そうゆうことね。 それには今我がサークルが抱えている問題をどうにかする必要があるな。 俺とジュンも席に座り、今日集まった目的である話題を切り出した。 「そのアルバムを埋めるためにも、早くサークルメンバー増やさないと!」 「「そうだ! そうだ!」」 さすがに三人じゃ寂しいっていうことになり、俺達三人はメンバー集めの計画を立てる為集まっていた。 元々先輩を入れても五人しかいなかったけど、少ないなりに寂しさはあった。 そこでどうやってメンバーを増やすかを考えた結果。 「やっぱりキャンパス内で呼び込みするしかないんじゃないか?」 てことになった。 俺の提案にジュンとノブは頷いたが、反論が一つあった。    
/193ページ

最初のコメントを投稿しよう!

122人が本棚に入れています
本棚に追加