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「なぁ、なんかあったら俺に言えよ。今日から俺とお前は友達。な、いいだろ? 友達なんだから、頼ってくれていいよ、うん」
自分で納得しながらこんな事を言ってみる。ちょっと照れくさい。だから笑ってみた。遥季は目をパチパチさせてキョトンとしている。…そりゃそうだ。まるで小学生のような台詞だ。
「ありがとう。…友達って久しぶりに聞いた。…友達になってくれるの?」
語尾の方は遠慮がちに、でも、俺の目を初めてちゃんと見てくれた。
「おう、友達。あ、ちなみに俺の名前は里中文斗。文斗でいいよ」
そう自己紹介をしたら、遥季はやっと自然な笑みを返してくれた。
…やっぱり、可愛い顔してるかも。
男と分かっていながらも、ついそんな事を思ってしまう。
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