A Day

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「あぁ、ソレ、俺の趣味だよ。写真が好きなんだ」 「カメラじゃなくて?」 「カメラの事は良く分かんないけど、写真ってさ、その時の記録? 日記みたいで面白くてたまに撮ってる」 「ふ~ん。ねぇ、ちゃんと見てもいい?」 「ああ」  俺に一応の断りを入れて、ソファーから立ち上がりコルクボードに近づき、更に写真一枚一枚に顔を寄せた。  バイト先の風景や、飲み会の写真、後は学校行事の写真ばかりだ。  そういえば、遥季の洋服は汚れてボロボロだ。所々擦り切れたり破れてたりしてるし、泥も付いてる。  サイズは違うけど、とりあえず俺の服でも貸してやろうとクローゼットを開けて、比較的サイズの小さいTシャツとハーフパンツを取り出した。
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