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安心させようと、軽く遥季の身体に腕を回して抱きしめてやった。
昔、怖い夢を見ると母さんがしてくれた様に、片腕で頭を包み込んだ。
「大丈夫、怖くないから。ほら、俺が居るだろ? 心配すんな傍にいるから」
「……ん」
もぞもぞと俺のにすり寄って身体を丸めた。
俺は容姿が女の子みたいな遥季を、不思議と抵抗なく抱きしめてやれた。
少しドキドキしたが、久しぶりの人肌が暖かい。
俺って変なのかなと、頭の片隅で思ったが、遥季の体温と寝息が心地よく、気が付くと深い眠りに落ちていた。
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