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遥季の寝返りで目が覚めた。カーテンの隙間から差し込む光は明るくなっている。
目の前にはすっかり安心しきった遥季の寝顔がある。
寝顔も可愛いんだな…。
すやすやと眠るその顔をしばらく眺めていた。
わずかに開いた唇から、白い歯がちらっと見えて、それが何ともエロチックなものに感じてしまいドキッとした。
若さ故だけではなく、その寝顔も手伝って、ただでさえ元気な俺の下半身がますます反応してしまった。
…ヤバい。
こんなの遥季にバレたりしたら俺、どうすりゃいいんだよ……。
とにかく、このどうしようもない熱と、原因でもある遥季から少しでも離れようと、そろっとベッドから抜け出そうとした。
「おはよう」
背後から声を掛けられてびっくりした。
何とも言えない罪悪感にとらわれながら、ゆっくりと振り返る。
まだうっすらと目を細めて微笑みながら、片手を俺に差し伸べている。
その姿が俺にはとても色っぽく移って、ズクッと更に下半身に刺激が走った。
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