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「とりあえず、生2つ」
で始まったプチ宴会は、あっという間に過ぎ、俺の腹も、これでもかって程満たされ、文子さんもお得意の機関銃トークと水のごとくにビールをあおり、いいかんじで酔っ払ってた。
気が付くと、夜も10時にさしかかってた。
「あら、不思議。もうこんな時間なの?さっき時計見たときはまだ8時ちょい過ぎだったのにぃ」
目がトロトロっとなってる文子さんが、不満そうな口調でボソッとつぶやいた。
「そうですね~。時間早いっすね…。
でも、そろそろお開きにしますか」
「悔しいけどあたしもう飲めないし、あんまり酔っ払っても後がつらいから終わりますか」
そう言うとサッと席を立ち、トイレついでに会計を済ませてくれた。
「じゃあ、アヤコさん、今日はありがとうございました。ごちそうさまでした」
「いえいえ。満足していただけだかな?王子」
「はい。とっても!素晴らしい宴でした姫」
なんてふざけあって、店を後にした。
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