Eden【第一章】

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誠は破り捨て散らばった手紙を綺麗に掃除して、 何事もなかったように、椅子に座り、御守り代わりの【模擬刀】を握りしめる。 「ハァ、【婚約者候補】っていったら、あいつも入るのかな」 誠の脳裏には、幼なじみの顔が浮かんでくる。 小さい時からよく遊んでいた。女の子だ。名前を、 中間心【なかまこころ】という。 「あいつが、来るわけないよな。何年も会ってないし」 誠は窓の外を見上げた。 空はだんだんオレンジ色に染まり始めていた。image=223157422.jpg
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