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第二話【真夜中の訪問者】
「ただいまぁ」
誠は自宅に玄関を開けて声をかけたが、返事はない。
父親は今日も遅くなるようだ。
自分の部屋に入り電気を点けて窓を開ける。
街は静まり返り、【ビルの灯り】が、自分の存在を主張するかのように、明るく輝いていた。
父親は接待で、あの明るい街のどこかにいるはずだ。
「さてと、飯でも作るかな?」
誠は制服を着替えて、台所に向かう。
廊下を歩いている途中に家の玄関のインターホンが鳴った。
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