動きだした運命

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「四神学園の……特別学科への推薦入学……?」 鈴の母親は不思議そうな声を上げた。 四神学園と言えば、四神国の中でも一流の一流の小中高大の一貫校であり、その中でも特別学部は内部事情すら良く知られてはいない。 そんなところに娘を連れて行かれるのか……母親の心中は非常に複雑であった。 「……嫌かもしれないけど……私は行くよ」 鈴は母親の方を向き、潤んだ瞳を向ける。 泣きたい気持ちをグッと堪えて、母親に語る。 鈴には何となく分かっていた。 こんな日が間近に迫っている事を……
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