動きだした運命

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「行ってきまーす」 少女はドアの向こうの母親に声をかけてから、それを閉める。 少女は前を向いた時に、黒い車に気付く。 そこにいた黒服の男や青年にも。 「始めまして。水葉鈴」 青年は柔らかな笑顔を少女に向ける。 「……何の用ですか?」 少女は同じ様に微笑を浮かべ、青年に問いかける。 表情とは裏腹に、その声には怪訝さが滲んでいた。
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