プロローグ

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それは雪の舞い散る2月のある日、僕は着慣れぬスーツに身をかため、葬儀場にいた。 白々とした空を見上げ、僕は頬を伝う涙をそのままに泣く。 その事に気付いた周りの同僚が差し出したハンカチ。 それを借り、その涙を拭う。 その時、周りに気付かれず、さりげなく細心の注意をはらいながら、ハンカチを顔に当てうつむきながら嗚咽を押し殺す。
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