初対面

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実家から新幹線を乗り継ぎ、会社から指定された駅に降り立つ。 時刻はお昼をまわり少し空腹感を覚える。 駅の改札をぬけるとそこには旅行代理店の現地同行者のようなフリップを持つ50代と思わしき白髪の男性が改札口をくぐる人をつぶさに見ている。 そして手元の資料らしきものと僕の顔を見比べ、 「阿野、阿野敦也君かな? 私は佐島化学の人事の澤井と言います。 今後ともよろしくね。」 そう言い、僕を案内し始める。
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