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この極めて危険で常に死と隣り合わせの状況で戦ってきた劉備軍の将達は一回りも二回りも大きくなり、特にまだ若い陳武、関平、劉封はたくましさを更に増した。
そしてしばらくは劉備軍にも平穏な時間が流れた。
ようやく訪れた安寧の時に誰もが幸福を感じ浸っていた。
その間にも色々な出来事が起こっていた。
関羽が呂布の形見でもある赤兎馬を呂姫に譲った事。
劉封と関平が義兄弟の契りを交わした事。
単福という名の者が劉備軍に加わった事。
そして劉表が病を患い、床に伏せる日々が多くなってきた事。
しかしある日劉備の元に劉表の後妻、蔡夫人から一通の招待状が届いた。
内容は親交を深める為の宴だったが、それを怪しいと読む沮授、楊修、単福が劉備に待ったをかけた。
「劉備様、今回の蔡夫人の招待状には、少々裏があるように思えます。
行かれる際には何人か護衛を引き連れていってください」
劉備軍きっての切れ者、沮授、楊修、そしてまだまだ得体が知れないものの軍略に精通してそうな雰囲気を醸し出す将、単福。
「う~む...、お前たち三人が言うのであれば、何かあるのかも知れないな…。
よし、趙雲、田予、陳武、単福!私に付いて来てくれるか?」
「承知致しました」
しばらくして劉表の配下、文聘が劉備達を迎えにきた
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