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「劉備様、お迎えにあがりました。」
「文聘殿、ご足労感謝する。」
「そちらの方々は?」
すると単福が
「劉備殿の身にもし何かあったら困りますからな」
単福は冗談っぽく笑みを浮かべながら文聘に言葉を返した。
「どうゆう意味ですかな?」
その時、単福は文聘の表情が一瞬強張ったのを見逃さなかった。
尚も単福は続ける。
「曹操が襄陽に刺客を送りこんでるかもしれないでしょう?」
「あ、あぁ...!そうでございますな!で、では襄陽までご案内致します...」
文聘が振り返り歩を進め始めると単福は趙雲にこっそり耳打ちをした。
(趙雲殿、あなたは劉備殿の傍を一時も離れないでください...)
「承知致しました」
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