竜に憧れる少年

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「サン!サーン」 八百屋で買い物をしている褐色の肌の青年に手を振る少年。 サンと呼ばれた青年は笑って手を振り返した。 「ツゥヒ。久しぶりだな」 駆け寄ってきたツゥヒの頭を撫でる。 「お帰り。半年ぶりだね。元気だった?」 「まあまあかな。いつ戦争が始まっても大丈夫なように訓練が厳しくて、もうクタクタ」 戦争の言葉に、ツゥヒは顔を曇らせた。
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