5845人が本棚に入れています
本棚に追加
「やすみでしょ?どうしたの?双くんに何があったの?」
シンの手の携帯から微かに漏れてくる、やすみの泣き声。
それを聞きながら、愛は必死の思いで、シンの答えを待つ。
「……愛。双、が……」
愛を見つめたまま、呟くように言うシンの目。
その頬を……
一筋の涙が伝って、落ちる。
その表情で愛は何があったのかを一瞬で理解した。
…双くん!!
「分かった……今からすぐ向かう……」
愛はシンの腕をしっかりつかみながら、堪え切れなくなって嗚咽を洩らした。
そんな愛を、シンはしっかりと受け止めて抱き締める。
──『いつか……4人で来ようね……』
その、願いは──…
最初のコメントを投稿しよう!