未来へ…

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真っ直ぐシンの心に響いてきた。 『悲しいとき。辛いとき。 やすみの傍にはシンくんがいた。 どんなに苦しい時でも、シンくんの存在を忘れたことなんか、やすみにはなかった……。 シンくん。やすみね。面と向かっては絶対言いたくないんだけど。 シンくんのことが、大好きだよ……』 シンは思わず手紙を閉じて、その手で顔を擦る。 …あいつ。反則。 そんなシンを見上げた愛が優しく微笑む。 「……ハンカチ、いる?」 「いらねーよっ」 そんなやり取りをしていると。 「シンさん愛さん、何してるんすか!?」 突然のマイクの声に、2人はビクッと振り返った。 全員が注目する中、マイクを握った大地がニヤニヤしながら2人を指差す。 「2人の本番はもー少し先っすからね!見つめ合うのは家でやって下さい!」 クスクスと笑いの起こる会場を見渡して、愛は真っ赤になった。 シンも手紙をポケットに戻しながら苦笑いを浮かべている。
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