ひっぱたいてもいいぐらいなのに、静香にはどうしてもそれは出来なかった。
…終わりなの……?
あたしとシンくんは、これで終わってしまうの……?
心がその事実を受け入れなくて。
静香はただ呆然と、口を開くシンを見つめていた。
「……別れよう……」
昨日はほとんど寝ていないはずなのに、愛の頭は妙に冴え渡っていた。
マンションに帰った愛を待っていたのは、すでに涙目のやすみで。
『愛ちゃん……やすみ、すっっごく嬉しい!!』
そう言って飛び付かれれば、自分までもが泣きそうになった。
「……信じられない……」
ずいぶん早く着いてしまった会社のデスクで、愛は1人呟く。
…シンくんと、またいられるなんて……夢みたい。
あり得ないことだと思っていたから。
今だに昨日のことは現実味がなくて、まるでまだ夢の中にいるみたいな気持ちだ。
…でも……
昨夜のシンの温もりや、感覚はハッキリと愛の身体に残っていて。
「もぅ……あたしってエッチなのかも!」
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