白いちご
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「まみ、このいちご、俺たちみたいだと思わない?」 そう言って、 パックの中からひと粒つかみ、 目の前にかざす。 私は、目で追いながら、 「何が?」 とぼんやり聞くと、 手に持ったいちごを おもむろに私の唇へ近づける。 私はこたえるように 小さく口を開き、 いちごをそっと受けいれる。 ひとくち噛んだだけで 果汁が口いっぱいに広がり、 甘酸っぱさに、 キューンと思わず顔がほころぶ。
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