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最近のシャープペンは色々なデザインがある、携帯電話が普及してしばらくだか、最近は携帯電話にもデザインを重視したものがある。
「この雑誌買っちゃおっかなぁー」田中が隣で呟いた、もちろん田中が購入するものは姫野が許可してからというルールは無い。
「買えば」姫野が素っ気なく言う。彼女はシャープペンの芯を出したり戻したりしている。
田中は雑誌を二冊抱え、レジに向かった。
姫野もキャラクターデザインのシャープペンを買おうとしたが、諦めた。いつも、最後の後押しが自分には足りないのだ。
「買っちゃったー」田中は紙袋を抱えている。
どこかで携帯電話の電子音が鳴った。どうやら、田中のバッグから鳴っている様である。
田中は姫野に目で合図して購買から早足で出ていった。
姫野も手に持っていたシャープペンを元の場所に戻して購買を出た。
購買の入口から少し離れた所で、田中が携帯電話で電話をしている。
姫野は購買の入口で待つ事にした。
少しして、電話を終えた田中が姫野の所に来た。
「ねぇ、姫野、今日暇?」田中が顔を少し傾けてきいた。
「暇だよ」姫野は嫌な予感がしたが答えた「でも合コンならお断り」
「違うよ、あのね、ちょっと会ってほしい人が居るんだ」田中が顔を赤らめて言った。
「まさか恋人じゃないでしょうね?」姫野がきく。
田中は微笑んで少し舌を出した。どうやら、その通りのようだ。
「父親か、私は…」姫野は呆れた声で言う。
「じゃあお願いね、お父さん」田中が姫野の腕を掴む。
姫野は溜息を吐いた。
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