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「ん…」
眩しい…
陽射しだろうか。
刺されるようなチラツキに僕は思わず目を覚ました。
寝床から起きると、ゆっくりと歩きだす。
「何時だろ…」
2階から降りて、居間に行く。
ぼんやりとして見えない壁掛け時計…
「顔を洗わなきゃ…」
井戸から汲み出した水は、空だった。
面倒臭いけれど、新しく持ってこなきゃいけない。
外はさっきの陽射しと肌寒い空気でうっすらと白みがかっていた。
一日が始まる空気だ。
「よしっ、もう少しだ!」
冷たい井戸の底は、何か出てきそうだ。
とても怖い。
だから、早めに済ませたい。
フゥ…
「よ、ようやく終わった」
水が重たいので、ゆっくりとしか進めないが何とか家まで着くように歩いた。
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