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そうやって続いていた『今』
全ての転職試験を終えた俺の身体を、白く柔らかな光が包み込む。
耳元で、否、頭の中に直接声が響いた。
慈しむように、俺の新たな人生を祝福するかのように。
『さあ、これであなたも立派なマジシャンよ、ラウレル=ヴィンダー』
『何時何処であっても、この魔術師ギルドの一員であることの誇りを忘れないでね。貴方の更なる活躍を期待するわ』
ようやく光が和らいで、周囲の様子が見える程度に視力が戻った頃には、俺はいつの間にかギルド公式のマジシャン専用ローブを身に纏っていた。
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