そうやって続いていた『今』

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俗に言うプロ南では、毎日大勢の冒険者が集い、面子を募ってモンスター討伐に向かっている。 けれど、彼らを自ら危険に立ち向かう愚か者だとは思ってはいない。彼らが次から次へとわき出る魔物たちを倒してくれているお陰で、俺たちの世界はなんとか成り立っているのだから。 今日も沢山のPT募集チャットが軒を連ねていた。盛況だよ本当に。 「48~54レベルの後衛職募集ねぇ……」 ふと、現在の自分のベースレベルを思い出してみた。俺がそのチャットに入っていくには、最低でもあと2、3のレベルが必要だ。 俺がぼんやりとその看板を眺めているうちにどうやら無事に人数が揃ったらしく、そのチャットのタイトルは『〆』に変わり、それから間もなく、PTの一人と思われるアコライトの少年が出したワープポータルに、一行はぞろぞろと乗り込んで行った。 俺はただ、その過程を眺めていただけだった。
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