あなた

9/17
前へ
/289ページ
次へ
『せっかくだから、一緒に行こうよ!』 あなたからの誘いを、私は当然快諾した。 まさかこんな偶然があるなんて… 一目惚れをした相手が同じ会社。神様が、内気で人見知りな私を応援してくれている気がした。 「名前、何て言うの?」 「花村…美月です。」 「ミズキ…?どんな字?」 「…う、美しい…月。」 自分の名前は好きだけど、漢字を説明するのは嫌い。 私の月は… いっつも暗く影っているから。美しくなんか、無いから。
/289ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2018人が本棚に入れています
本棚に追加