あなた

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「そうなんだ!じゃあ俺と一緒だぁ。 どこの会社?電車賃くらいなら貸してあげるよ!」 こんな私に、しかも初対面で、少しも嫌な顔を見せずに、あなたは鞄から財布を取り出した。 「あ、あの…すみません。必ずお返ししますから! 会社は、M社なんです。連絡先…」 「えっ?!」 彼はびっくりした顔で私を見た。 「なんだぁ! 同じ会社だよぉ!!すげぇ偶然。」
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