優しい夜

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「いい子ね。愛してるわ。」 そう言って、今日18回目の拳がぼくを打つ。 ご主人様は今日もご機嫌が悪いみたい。 痛いよう。痛いよう。 涙がわんわん湧いてきた。 「泣く子は嫌いよ。」 そう言って、ご主人様の右手がぼくの左目に伸びた。 ぼくはひとつ目になってしまった。 それでも、ご主人様を愛してる。 愛してるの。
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