ぺんたん町へ

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颯爽と家を飛び出した私。 さて、これからどうしようかなー??? 王都にはお父様の昔からの知り合いがたくさんいる。 商人であったり、色んな卸業だったり。 小さい頃、お父様の馬に一緒に乗せてもらい、 様々な方と触れ合った時間は私の宝物であり、 今、こうやって外に飛び出す原動力となっている。 表向きには、「王子様を見つけるのでしゅ!」って 意気込みなんだけど、 令嬢街道をまっしぐらと進むのはごめんなの~♪ でも、家から顔を表に向けて出るためには、 やっぱり私を守ってくださる王子様が必要なのよね♪ さ・て・と、 『こんにちは~♪お久しぶりです、ご主人♪』 元気よくドアを開けたその店は、 貴婦人ご用達のドレスオーダーの老舗だった。
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