ぺんたん町へ

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数日後、蒼いねこは蒼天旅団の宿舎に入る。 宿舎に入ると訓練やら会議やら部隊長であるが故、何かと忙しい。 『あ~、しばらく手紙でしか知り合いと話せないのかなー。手紙も日数かかるし不便なんだよね。』 色々栄えている王都ではあるが伝達や物資の輸送は国の軍事優先で、そこらの私設軍及び微兵や民衆は手紙一つ送るのに10日以上待たねばならない。  『大丈夫でしゅよ。ぺんたんが届けましゅから。』 「え?アンタが?」 『ここで運送便の店を始めるのでしゅ!その名も【クールペンギン便】でしゅ!ファーレンの隅々まで駆け巡り、配達の途中できっと、ぺんたんにトキメク王子様に出会えましゅ♪(//∀//)人生薔薇色にしゅるにはやっぱり王子様が必要でしゅ!「おぉ、麗しの姫君!貴女に逢えてなんて私は幸せなんだ!」なんて声が掛かるかもしれまちぇんよ♪あぁ~❤ロマンティックでしゅね~(*^ω^人)…あれ?ねこたん?!寝たらダメっ!今、大事なとこでしゅよ?ねこたん!起きて!起きてぇ~o(>_<)o』 とにもかくにも、 ペンギンは、ねこの店を改装して宅配業を始めようとしていた。 サイン一つで支払いができる便利な身分フル活用で、ボロいねこの店は、ピンクの屋根と白壁の可愛い宅配便の店になったのである。 完成した時はもうねこはいなかったので、後日ある件で旅団から飛び出した時、ここに潜伏するのだが(この辺は死神君とこの小説)、帰ってきた時、 「何これー!私の趣味と違う!( ̄□ ̄;)!!」と、腰をぬかしたのは後日談。
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