策識を迎えに行く

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『ぺん姉さん、ハバネロ農園に策識さん迎えに行くのっていつだっけ?』 ALBAROSAが夕食の準備中のペンギンに問い掛ける。 『ん?まだ半年くらいあるんじゃないでしゅか?って何で迎えに行かなくちゃならんのでしゅか。』 ペンギンはジュージューと魚を焼きながら答える。 『え?!姉さんヒドイ、策識さんだけじゃ帰って来れないじゃない。』 ALBAROSAは唖然としている。 『ALBAROSAさんはペンギンさんが行かなかったらどうやってお屋敷に戻ってたんですか?』 スープを器に入れながらMINTが聞いた。 『私はハバネロ農園と業務提携しているホロ馬車定期便で帰る予約してたのよ。で、契約解除した時に予約もキャンセルしたのを思い出したから、策識さんどうやって帰るのかと思ってね。どうするんだろ。』 ALBAROSAはペンギンの顔を見ながら席に腰掛けた。 『またその頃になったらハバネロ農園から連絡があるんじゃないでしょうか。そのホロ馬車定期便に手紙でも託すでしょうし。さぁ夕食に致しましょう。』 と言いながらMINTも席につき、ペンギンがメインディッシュの魚の香草焼きをドンとテーブルに置いた。 『姉さん、相変わらず魚が好きだねぇ。美味しいけど。』 『あ~ちゃんもたまには作ってくだしゃいよ。みんたんもカナディアンも料理できるのに。年頃の娘が魚も焼けないだなんてお母しゃまも目に涙でしゅよ。』 ペンギンが小言を言うと、 『別にいいじゃない。料理はコックが作るんだから。私は可愛いから何も作れなくてもいいのよ。その場にいるだけで花になれるのよ(*癶ω癶)』 『クワッ(゚Д゚)どこの高慢ちきな娘でしゅか…王族じゃあるまいし!お母しゃま、いくら四人目だからって、あ~ちゃんをテケトーに育てしゅぎでしゅよ。はぁ…あ~ちゃん幼い頃は素直でいい子だったんでしゅよ。いつもオリジナルソングを歌っていまちた。懐かしいでしゅ。』 ペンギンはいきなり歌いはじめた。 (*゚◇゚){あちきはあ~ちゃん♪あ~ちゃんなのら~♪まほうでてんきをかえるのら~♪ (//Д//)『ギャー!姉さん止めて恥ずかしい!』 『あらあら可愛い歌ですのね♪ALBAROSAさんも可愛かった←んですねぇ。』 MINTがクスクスと笑うと、 『今も可愛いのっ!』 とマジにALBAROSAが返すのであった。 今宵もクールペンギン便の窓からは楽しそうな乙女達の笑い声が聞こえてくる。
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