私の王子様

策識を迎えに行く

ﾊｰﾘｨが15の時である。

この呪文を使うと、遣い魔【アイギス】を召喚できる。

このアイギス、姿は男女どっちか解らないほどの美しい男であるが知識が人間には到底かなわない程に豊富で、力も言ってみれば化け物みたいな強力。(ま、魔物だからね)使い方を間違えるとﾌｧｰﾚﾝはおろか全世界を滅亡させるかも知れない。

だが、幼い頃のﾊｰﾘｨも祖父が呼んだアイギスを見て育ち、アイギスもﾊｰﾘｨを祖父同様の者と解釈しているのでﾊｰﾘｨには完璧に従う。

通常、アイギスは他の人間には見えない。偉大なる力と魔力で幾度もの戦いの中、常にﾊｰﾘｨを守ってきた。

そのアイギスがﾊｰﾘｨに言った。

『この国のどこかにﾊﾊﾞﾈﾛという神秘的に辛い唐辛子を栽培している農園がある。それを使えば体も温まりこの北限では人気になるのではないか。辛いお菓子も話題性があり観光客も増えると思うが。』

『お～♪いいね、それ！でも遠いのかな？王都まで出たら何か解るかも。店を休んで調達の旅に出よう。アイギス、道中頼むね。』

『もちろんだ。私はﾊｰﾘｨを守る契約をして世に生まれたのだ。』

『またカタイ事を～おじぃちゃんみたい（笑）』

といういきさつで
ﾊｰﾘｨは王都に向かうことにした。

*ｳﾄﾞｲｶｯﾎを逆から読むと、あら不思議、北海道（笑）

画像(読者より🎁無料ｱﾊﾞﾀｰアイギス遣い魔Ver)