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『えっ?』
ハーリィが振り向くとそこにはピンクのペンギン着ぐるみではなく、わりとこざっぱりした姿(しかし、今日は日がきつく顔にストールを巻いていて目だけ見えてた。)のペンギンが立っていた。
『ハバネロなんてマニアックな物知ってるなんて珍しいから声掛けちゃいまちた。この辺では見かけない服ですが旅のお方でしゅか?』
『は、はい。実はファーレンの北限にあるウドイカッホ町という所からハバネロを求めてやってきました。私、宵闇のハーリィと言います。ウドイカッホ町では手づくりのお菓子を作って売っています。新しいお菓子を考えていて、とある方にハバネロを教えていただいたものの、どこにあるのかまではわからなくてとりあえずファーレンの中心である王都に来たのです。』
ハーリィは着いた早々ラッキーと思い特に怪しさは感じないペンギンに正直に話した。
顔に巻いてるストールもまぁ女の子ならわかるわって感じである。
『ふーん。何か大変そうだね。あのさぁ、力になれるかもしれないし、話は解ったから道端じゃなんだし、とりあえずうちの店においでよ。うち、宅急便やってるんだぁ。』
ペンギンはハーリィの右上の空間をチラッと見てから店に誘った。
(『∑(゚Д゚;)』)←アイギス
『あ、宅急便?土地勘とか色々詳しいんじゃ無いですか?助かります!』
ハーリィは嬉しそうにペンギンの後をついてゆく。
が、アイギスが
(『お、おぃ、こいつを信用するのか?止めとけ。まだどんな顔だかもわかんないんだぞ?怪しいじゃないか。』)
とハーリィを止める。
しかしハーリィは聞こえない振りして右手をシッシッと犬を払うように動かした。
画像(読者より🎁無料アバターアイギス人間Ver)
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