策識を迎えに行く

8/74
前へ
/240ページ
次へ
『ただいま~。』 『あ、お帰りなさいませ。あら?お客様ですか?』 MINTが買物カゴを受取ながら後ろに立つハーリィを見た。 『ハバネロを探してウドイカッホ町からはるばるきたそうでしゅ。そこ座ってくださいねー。』 ペンギンは顔に巻いていたストールを取り、ハーリィの正面に座った。 『みんたん、悪いけどご飯頼んでもいい?私話があるから。あ~ちゃんは?』 冷たいお茶をゴクンと飲んでキョロキョロするペンギン。 『ALBAROSAさんはハバネロ農園に行く準備をしにお屋敷に戻っています。明日荷物を持って来るそうです。お客様も召し上がりますよね?がんばります!(*^^*)』 MINTが慌ただしくエプロンをつけ台所へ向かう。 『あ~ちゃん、私に言うと文句言われるからみんたんに伝えて帰ったな~?もぅ子供みたいに!』 『あのっ、今、ハバネロ農園に行くっておっしゃいましたね?』 ハーリィが前のめりで聞いてきた。 『うん、友人を迎えに行くのと後ちょこっと野暮用でね、週末から向かうことになってるの。』 『ハバネロ農園に行くんですか!ぜひ私も連れていって下さい!もちろんお金は払います!』 ハーリィはとても嬉しそうに頼み込んだ。 『いいでしゅけど、もう一人いましゅよね?今いないけど…外にいるんでしゅか?』 『え…∑(゚∀゚;)な、何の事ですか?私、一人ですよ?やだなぁ最初から一人じゃないですか。あははは…』
/240ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加