硝煙の香り

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――ガゴッ… トールはライフルに弾丸を再装填させる。 『…ガ……ガガ…トール、状況は?』 襟についた通信機から、ノイズ混じりにサクの声が聞こえる。 「前線が押されている、さっさと帰ってきて指示を出せ。」 『了解。』 「それと、あの二人が見当たらない。」 『…レッジャーノ・パルミジャーノか。』 「奇襲があるかもしれん、気を付けろよ。」 『心配すんなよ、俺を誰だと思ってるんだ?』 「射撃が天才的な下手さのサク。」 『うるせぇよ、トール。』
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