硝煙の香り

26/29
前へ
/252ページ
次へ
「なに…っ!!」 裏をかかれた。 パルミジャーノはそう思いながら背後に振り向く。 サブマシンガンで、背後から忍び寄ったサクを撃つ… サクを… 「あ、あれ…?」 撃つ予定だったが、対象のサクが見当たらない。 (まさか…。) そう思った時にはもう遅かった。 「動くな。」 トールがサクの銃を手に、パルミジャーノに銃口を向けていた。 ガチリと、撃鉄を下ろして。 「このペテン師!ダイッキライ!」 「…そんな風に言われるとショックだな…。」 パルミジャーノが両手を上げ、どこからともなく模擬戦終了のブザーが鳴り響いた。
/252ページ

最初のコメントを投稿しよう!

82人が本棚に入れています
本棚に追加