an encounter

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かったるそうに歩く衛と、正反対に軽い足どりで歩く幸介。 俺はそんな2人に挟まれて廊下を歩く。 「うわぁ…」 数分後、購買に到着。購買は相変わらず凄い人だ。 生徒の人数に対して購買の規模は小さいため、毎日昼は戦場になる。 「こーすけ。100円やるから行ってきて」 衛が購買の側にあるソファーに座り、幸介にお願いする。 「やりっ。いつものだよな?」 そう確認すると、幸介は素早く人混みの中へ消えて行く。 「俺も行こ」 気が引けながらも人混みへと歩き出した時、小さな悲鳴が聞こえた。 「きゃっ」 「?」 「やだっ…500円落とした。どこ?」 こんな人混みで小銭落とすなんて災難だな。まず見つからないよ。 そんな事を思いながら前に進む。 チャリ。 ―…何かを踏んだ俺。 まさか…ねぇ? でも確認するにも、こんなに生徒がいたんじゃ屈む事も出来ない。 仕方ない。 俺は、右足を引きずったまま人混みから一旦抜ける。 .
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