暴風雨注意報(主に俺の周り)

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「高杉……だったか? 念のため言っておくが、彼女は転入生ではないぞ。」  俺の口から漏れ出した魂の叫びに、担任が冷静に反応した。 「黒部は新入生だ。」  ……新入生? 「え? ここ……二年生じゃなかったっけ?」 「彼女は飛び級して、我が校に入学してきた。」  ちょとまて、予想外すぎるぞ。飛び級? 日本で飛び級なんて、それなんてエロゲ? 「……そうなのか?」 「……そうなのです。」  日本って飛び級できましたっけ? 俺の預かり知らぬ所で、日本の法律は変わっているのか? 「わかったか? とりあえず黒部の席は……名前順に北島の後ろに座ってもらおうか。」  呆然とする俺を置いて、ホームルームは淡々と続けられる。  いつの間にか席が決められたかと思うと、自己紹介が続けて行われていった。俺が我に帰ったのは、チャイムの音が教室に鳴り響きホームルームが終わった後だった。
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