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ホームルームが終わるやいなや、紫は放心する俺の席へとすっ飛んできた。
「高杉さん! お会いしとうございました!!」
「……ちょっと落ち着いて、まずは俺の話を聞いてくれ。」
言いたい事も聞きたい事も沢山ある。あんまりにも訳の分からない事ばかりだ。
「まず、お前はどこから引っ越して来た?」
とりあえず落ち着かせる為に、平凡な質問をぶつけてみる。
「高峰町3丁目からですよ?」
高峰町とは、この学園の辺りの地域の事である。因みに、俺の自宅は7丁目である。
「……お前は、なんでそんな近い距離を引っ越して来たんだ?」
「高杉さんが大好きだから、近くで暮らしたいなぁ……って。」
軽い疑問にもしっかりと答えてくれるのは嬉しいが、改めて思う。こいつは、ヤバい。
外見は可愛らしいお嬢様なのに、中身がおかしい。ギャップが激しすぎてついていけないんですけど。
「……次の質問だ。お前は飛び級してきたんだよな? 何故だ?」
「高杉さんと同じクラスで勉強がしたいなぁ……って。」
ストーカーは犯罪ですよ?
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