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「俺は……とりあえず今日は帰るな。」
「はい。」
その後しばらくの時間を2人で過ごし、俺は帰り支度をする。
と言っても、荷物なんて無いので支度なんて大してかからないのだが。
「あ、亮太さん。」
「どうした?」
椅子から立ち上がった俺を、紫が呼び止める。
その顔には先程までの悲壮感は無く、少し暗いものの普通の表情に戻っていた。
「明日からの学校は……えっと……」
ああ、学校を休むと言いたいのか。
「わかってる。紫の親御さんからも連絡はいくと思うが、俺からも行っておくさ。」
「ありがとうございます。」
しかし……紫はこれから休みなのか。
今の状態じゃあ、無理な事はわかっている。
しかし、悲しい事には変わりない。
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