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……眩しい。
朝日が寝ぼけ眼の俺に容赦なく突き刺さった。
昨日の夜……カーテンを締め忘れたのか……
「……仕方ない、起きるか。」
渋々、体を起こす。
ふう……紫のいない学校かよ……
せっかく想いが通じたのに、願いは叶わな……
ふにゅっ
い……!?
何気なく布団を剥ぎ取ろうと伸ばした手に、柔らかい感情がぶつかった。
俺の腰あたりが妙に生暖かい。
嫌な予感。現実を直視するために顔を下に向けると……
「ま、愛美ぃぃぃ!?」
違和感の正体は、我が愛する妹である愛美であった。
……ヤバい。何がヤバいって全部ヤバい。
愛美は実の妹だし可愛いし幼いし、いや血の繋がっていなければいいって訳じゃ、でも血が繋がってないならそれはそれで……
愛美は何も知らずに眠っている。
少しだけはだけたパジャマから、白い肌がチラリと見えた。
俺の喉が、生唾を飲む音をたてる。
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