取り出したるは秘密のお薬……そんなんで解決しないのが現実

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北島のいつになく真剣な表情と台詞に、俺と雪那はじっと北島を見つめる事しか出来ない。 「必ずね、主人公が努力して奮闘して報われなくても動き続けて、最後の最後てハッピーエンドを迎える事が出来るんだ。」 何だろう……この感覚は。 何度も見たことあるような……それでいて何か心に響く。 「今の高杉君は、この努力する場面なんだ。努力なんて大袈裟に言ったけど、別に物凄い努力を重ねろなんて言っている訳じゃない。」 「北島……」 「たった一言での大逆転劇でもいい。積み重ねた努力の賜物だっていい。とにかく、行動なんだ。」 それは、俺にも分かっていた事。 何気なくプレイしていたエロゲーだが、改めてみると自分でもよく分かる。 「だからね……ぐじぐじ考えてたって始まらないんだ!紫さんを助けたい?なら、行動あるのみだよ!!」
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