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‥‥‥‥ひどい夢だったな
朝、学園への道を一人歩きながら僕は昨夜の夢のことを考えていた。
僕は基本的に夢を見ないんだけど、ごく稀に過去の記憶を夢として見る。
遠い昔の記憶――――
それは僕にとって忘れてたくても忘れられない辛いもの以外の何でもなく、今だに僕を苦しめている。
「‥‥‥‥‥はぁ」
「なにぃ!?遅刻魔のアージュが時間通りに登校してるだと!?」
後ろからオーバーリアクション気味な聞き慣れた声が聞こえてきた。
「ナハト‥‥‥そんなに驚かなくても‥‥‥僕だって起きようと思えばこうやって起きられるんだ」
「わりぃ‥‥‥でもお前が早起きするなんて本当に珍しいな。なんか変なものでも食った?」
まだ言うか‥‥‥‥‥
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