第7章 永遠

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―どうすればいい?この罪を償うために…。 あれから俺はただ何もせずに生きた。夏海という人形と共に…。 あの少女はあの日から俺の前から消えた。 「雄二…。」 「…っ!?夏海っ!?」 突然、夏海に呼ばれた気がした。俺は声がした方を振り返るが、そこには無表情の夏海しかいなかった。 「気のせいか…。夏海が俺を呼ぶはずないよな…。」 俺は自嘲した。夏海が俺を呼ぶはずないっと分かっていたはずなのに…心のどこかで夏海が呼んでくれるのを待ってた。 俺はそんな自分が嫌になって、寝ようとした。その時、もう1度夏海の声が聞こえた…。 「雄二…。」 「夏海っ!どこだよ!?」 「ここだよ…、雄二…。」 その声が導くままに俺は見た。 そこにいたのは、俺が求めた夏海が微笑んで立っていた…。 「夏海…?」 「どうしたの?雄二。」 「本当に…」 「変な雄二。私はいつだって側にいたじゃない。」 そう言って、夏海は微笑んだ。俺は嬉しくて、夏海に近付き触れようとした。 「夏海…、俺…」 あと少しで夏海に触れる瞬間、俺は夏海に刺されていた。夏海が持っていたナイフが深く俺に突き刺さった…。 「夏海…っ?」 「痛い?雄二。」 俺は焼けるような激痛の中、夏海に手を伸ばす。夏海は微笑んだまま、俺を見つめていた。俺が大好きだった微笑みで…。 「大好きよ?雄二。これで一緒ね?」 「夏海…。」 視界がどんどん暗くなり、自分がもう死ぬのだと知った。最後の力を出して、夏海に血だらけの手を伸ばした。けれど、夏海はただ微笑んだまま、俺の手に触れてはくれなかった…。 「夏海…愛してる…」 「私もよ?雄二。」 「…夏…海…」 「おやすみなさい、雄二。」 それが最後に聞いた言葉だった…。 これが罪なら受け入れよう…。
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