第一世界“ガーランド”

4/75
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/572ページ
 様々な反応を見せ、様々な行動を取る者達の姿を見やりながら、アルヴィスは深い溜め息を吐いた。 「はぁ~。こんな調子じゃ気苦労の連続で俺が先に倒れてしまいそうだな……」  黒髪を掻きながら呻くアルヴィスを見て、フィレイスは小さく笑った。 「んだよ?何がおかしいんだフィリー」 「何だかんだ言って、アルはミカエルちゃん達の事を気にかけてるじゃないの。良い友達になれるんじゃない?」 「フンッ。馬鹿なこと言ってんじゃねぇよ。旅をしてる間は俺が保護者になってやんだよ。ローラさんに頼まれてな……」 「ローラさんに?」 「……」  そう言って、アルヴィスは空を見上げた。  時は遡り、彼らが旅に出る数時間前の事だった……。
/572ページ

最初のコメントを投稿しよう!