11人が本棚に入れています
本棚に追加
/572ページ
様々な反応を見せ、様々な行動を取る者達の姿を見やりながら、アルヴィスは深い溜め息を吐いた。
「はぁ~。こんな調子じゃ気苦労の連続で俺が先に倒れてしまいそうだな……」
黒髪を掻きながら呻くアルヴィスを見て、フィレイスは小さく笑った。
「んだよ?何がおかしいんだフィリー」
「何だかんだ言って、アルはミカエルちゃん達の事を気にかけてるじゃないの。良い友達になれるんじゃない?」
「フンッ。馬鹿なこと言ってんじゃねぇよ。旅をしてる間は俺が保護者になってやんだよ。ローラさんに頼まれてな……」
「ローラさんに?」
「……」
そう言って、アルヴィスは空を見上げた。
時は遡り、彼らが旅に出る数時間前の事だった……。
最初のコメントを投稿しよう!