第一世界“ガーランド”

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「アルヴィスくん。少し話したい事があるんだけど……いいかしら?」 「美人さんの相手なら喜んでいくらでも」 「ふふっ。上手いわねぇ。その女性の心を喜ばせるような巧みな話術で、今まで何人の女の子を落としてきたのかしら」 「……ハハハ」 ――やれやれ、ローラさんには俺の話術は効果なしか……まだまだ修業が足りね~な。  そう言ってローラは庭の外れにある大きな木の元へと歩を進め、アルヴィスもその後へと続いた。 「それで、話しってのは何ですか?」 「貴方にお願い……いえ。依頼があるの」 「……依頼?」  職業病と言うべきだろうか。依頼、というローラの言葉に、アルヴィスの表情が変わった。  それは仕事としての依頼ですか、と青年が尋ねると彼女は、もちろんよ、と頷いた。 「それで、依頼というのは?」 「……旅をする間、私の代わりにキミがあの子達の保護者をしてほしいの」 「……へ?」  少しの間を置いてローラの口から出た言葉に、アルヴィスは拍子抜けした表情を浮かべた。  もちろん冗談で言ってない事はわかってはいるが、完全に予想外の依頼内容にただただ口を開くしかなかった。
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