戦いを告げる依頼人

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「今、何か言ったかな?良太く~ん…?」 美紗はどうやら地獄耳のようだ。 美紗の後ろから黒いオーラが見えるようだ。 これ以上怒らせたら後から恐ろしくなりそうだ。 「断じて何も申しておりませぬ。美紗様…」 良太は自分でも分からないが武家言葉になっていた。 最早、美紗は江戸時代の殿か将軍に良太には見えていた。 (つーかどうしようかな。俺の財布もついに氷河期だな…… 俺の給料、カムヒア~~) 良太は涙目になっていた。 でもこうなったのは良太が美紗のケーキをつまみ食いしたせいだけではない。 良太は高い食べ物を大量に衝動買いしたり高級レストランに行っては高いメニューを多く注文したり新作ゲームを大量に買ったり数えればきりがない程である。 「美紗様、頼みますからお金が少ないのでストロベリーなんとかケーキだけにして下さい。」 「仕方ないわね。 でももうつまみ食いしちゃだめだよ。」 美紗は優しく良太に諭した。 この時、良太は美紗が悪魔から女神に見えた。 「ありがとな!美紗。この恩は命を賭けてもかならず返すからな」
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