戦いを告げる依頼人

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「それは大袈裟だよ……ケーキを4個買ってって言ったのは冗談だよ。 でもストロベリーレアチーズクリームケーキデラックスは1個欲しいなぁ。 良太がつまみ食いした変わりにストロベリーレアチーズクリームケーキデラックスを1個買ってもらいたいんだけど、良太はお金大丈夫?」 さすがに怒った美紗が怖くても美紗はそこまで悪魔みたいな人じゃない。 美紗は良太がケーキをつまみ食いした事から良太を反省させようとしているのだ。 「サンキューなっ! お金はぎりぎり足りそうだぜ。 明日、買って来るから楽しみにしてろよ?」 「うん!楽しみにしてるね」 美紗は満面の笑みで答えた。 美紗にとってケーキを食べれるのは嬉しいが良太に買ってもらえるのが嬉しいのだ。 というのも美紗は良太の事が異性として好きなのだからだった。 (うわ~、美紗ってやっぱ笑顔、かわいいよな~… 美紗の事、好きだけどなかなか告白できねーんだよなぁ……) 良太は美紗の事が好きだった。 いわゆる両想いなのだがお互い好きという気持ちを伝えていない為お互いの気持ちがすれ違っているのだ。
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